高橋被告、教祖との共謀否認へ 地下鉄サリン大量殺人
2014年09月22日 17:48
地下鉄サリン事件の運転手役として殺人罪などで起訴された元オウム真理教信者、高橋克也被告(56)が、東京地裁の裁判員裁判で、大量殺人について教祖らとの共謀を否認する方針であることが1日、関係者への取材で分かった。猛毒VX襲撃事件、目黒公証役場事務長拉致事件についても一部否認するとみられる。
高橋被告は現在、公判前整理手続きを続けており、来年に裁判員裁判が開かれる見通し。特別手配後に逃亡を続けていたいずれも元教団幹部の平田信被告(49)と菊地直子被告(42)=ともに1審有罪=も、それぞれの裁判員裁判で起訴内容を否認している。
関係者によると、高橋被告は公判でサリン事件とVX事件について共謀がなかったと主張し、拉致事件については事務長の死亡と監禁の因果関係を否定する方針だという。
検察側は高橋被告が平成7年3月20日、元教祖、麻原彰晃死刑囚(59)=本名・松本智津夫=らと共謀し、都内の地下鉄車両内にサリンをまいて12人を殺害、14人にけがを負わせたとして起訴した。散布役の実行犯を車で送迎する役割だったとされる。警察庁は、その後死亡した1人を加えた13人が犠牲者としている。
高橋被告は7年に特別手配され、約17年間逃亡を続けた後、24年6月に都内で逮捕された。地下鉄サリンの他、VX、拉致、東京都庁小包爆弾の計4事件で起訴された。
一連のオウム事件の刑事裁判は23年12月、元幹部の遠藤誠一死刑囚(54)の死刑が確定し、いったん終結。今年1月、平田被告の裁判員裁判で再開した。平田被告は3月に懲役9年、菊地被告は6月に懲役5年の判決を受け、いずれも控訴した。地下鉄サリン事件の裁判員裁判は高橋被告が初めて。元教団幹部の確定死刑囚の証人尋問も実施される可能性がある。